トリプタンによる片頭痛支障度・QOL改善評価 : MIDAS・HIT-6スコアを用いて
書誌事項
- タイトル別名
-
- Improvement of Disability and QOL by Triptans in Migraine : Assessment by MIDAS and HIT-6 scores
この論文をさがす
説明
片頭痛発作治療薬である経口トリプタン系薬剤(セロトニンIB/ID受容体作動薬)の効果と有用性を客観的に評価する目的で,片頭痛患者62人の頭痛にかかわる影響をMIDAS日本語版,HIT-6日本語訳を用いて測定し,トリプタン使用前後で比較した。MIDASスコアは27.2(Median 21)から15.5(Median 9.0)へ減少し,HIT-6スコアは65.5(Median 65)から59.7(Median 61)へ減少し,両評価法とも支障度の改善が認められ,トリプタンの有用性が客観的に示された。両評価法のスコア比較では,トリプタン使用前後のどちらもHIT-6スコアが,MIDASスコアより高かった。HIT-6は頭痛にかかわる精神的苦痛が加味された評価法であることより,トリプタンは片頭痛の発作時頓挫治療法として支障度の改善に効果があるが,いまだ片頭痛によっで悩んでいる患者の精神的苦痛が示唆された。
収録刊行物
-
- 北里医学
-
北里医学 33 (2), 149-157, 2003-04-30
北里大学
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1572824501809009152
-
- NII論文ID
- 110004698507
-
- NII書誌ID
- AN00052147
-
- ISSN
- 03855449
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- CiNii Articles