肘関節拘縮に対する他動的ROMの筋電図学的分析-ターンバックル式装具の効果について-

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タイトル別名
  • Electromyographic Study of Passive ROM for Correction of Elbow-Contractures : The Effect of the Brace with Turnbuckle

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説明

肘関節拘縮著明な6症例(骨折3例, 授動術3例)に対し, 他動的ROM訓練として徒手による方法と, ターンバックル式肘装具による方法を筋電図学的に検索した。他動的ROMの目的は, 筋の防御的収縮を低下させ, 結合組織の因子まで到達することにある。筋の防御的収縮の因子により制限されたものは徒手の方法であり, 装具による方法は疼痛は少なく, この因子を比較的低下できた。ターンバックル式肘装具は, 徒手では限界である弱い伸張力と長い時間の組み合わせと, ROMの長時間の保持等の利点から, 訓練後のROMのもどりを減少できたものと考える。本装具は開始時期を従来より早め, 使い方をきちんと教育すれば最も理にかなった方法と言える。

収録刊行物

  • 理学療法学

    理学療法学 18 535-541, 1991

    公益社団法人日本理学療法士協会

被引用文献 (2)*注記

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