義務教育における水環境分野の日中比較と提言

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  • The analysis about environmental education of water in compulsory schools in Japan and China.

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抄録

近年は大都市を中心に増大するごみ問題,生活排水による水質汚濁などの地域的な環境問題に加えて,オゾン層の破壊,地球の温暖化,酸性雨など,その被害・影響が一国にとどまらない地球規模での環境問題が注目されてきている。例えば,中国長江の汚染された排水は,東シナ海に流出し,海流への汚濁物質の拡散による水産物に与える影響が懸念される。現在,中国東部の経済発展は,環境問題への配慮が遅れ,近隣諸国にまで国境を越えた環境問題を引き起こしている。今後中国では,環境に配慮した政策や教育が重視されない限り,日本のように深刻な公害問題が続出することは否定できない。本研究では,特に環境影響が深刻な水環境に着目し,日本と中国の教科書における扱いを比較検討し,両国の「水環境」分野についての取り組みの現状を明らかにするとともに,机上の学習にとどまらない,学校の所在環境を利用した実践,実験学習の提言を行った。

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