肉用牛の飼養標準に関する研究(2)

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抄録

肉用牛の飼養標準設定に関する研究の一部として,若令去勢肥育牛に対する濃厚飼料の給与適量を知るため,黒毛和種去勢子牛10頭,褐毛和種去勢子牛10頭を供試し,飼料給与量(乾物含量90%の飼料量で,以下ADMで示す)および養分給与量を,NRC標準(1958,Fattening yearling cattle)に対し約90%として308日間の飼養試験を行なった。なお,供試牛は,各品種ごとに5頭ずつ,第1区および第2区の2群に分け,両区の肥育前期(98日間),中期(112日間),後期(98日間)における濃厚飼料給与量を,体重に対する割合で,それぞれ,第1区,1.2,1.4,1.6%,第2区,1.0,1.2,1.6%とし,粗飼料としては乾草およびサイレージを給与した。また,飼養試験実施期間中において,3回の消化試験を行ない可消化養分摂取量を調べた。得られた結果の概要は次のとおりである。(1)第1区および第2区の,試験開始時体重,終了時体重および全期間の1日当たり増体量は,それぞれ,開始時体重224.0,223.8kg,終了時体重492.0,472.0kg,全期間の1日当たり増体量0.87,0.81kgであった。なお,肥育各期における体重および増体量は,前期においては両区間にほとんど差がなく,中期および後期においては,第1区が第2区よりも多い傾向を示し,中期における1日増体量に有意差(P

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