小笠原諸島特産のツマベニタマムシ属(鞘翅目, タマムシ科)の分類学の位置について
-
- 黒沢 良彦
- 国立科学博物館動物研究部
書誌事項
- タイトル別名
-
- <Mem. Natn. Sci. Mus., Tokyo>System, atic Position of the Genus Tamamushia MIWA et CHUJO (Coleoptera, Buprestidae) Endemic to the Ogasawara Islands
この論文をさがす
説明
タマムシ科のツマベニタマムシ属Tamamushiaは, 新属新種として記載された, ツマベニタマムシT. viridaに基いて, 三輪勇四郎, 中条道夫両氏によって1935年に創設された属で, ツマベニタマムシただ1種を含むだけである。その分類学的位置については, その翌年1936年に刊行された両氏の「日本産甲虫目録1,タマムシ科」ではクロタマムシ族Buprestiniのクロタマムシ群Buprestitesに属させられているが, その理由については全く記述がない。 ツマベニタマムシは青森県十和田湖畔で採集されたというただ1頭の標本に基いて記載されたものであるが, その後, 日本本土で採集された記録はなく, この記載に一致する標本の産地は例外なく小笠原諸島である。
収録刊行物
-
- 国立科学博物館専報
-
国立科学博物館専報 10 163-169, 1977
国立科学博物館
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1573105976787012736
-
- NII論文ID
- 110004312873
-
- NII書誌ID
- AN00379635
-
- ISSN
- 00824755
-
- 本文言語コード
- en
-
- データソース種別
-
- CiNii Articles