メモリ・アクセスの局所性を最適化するループ再構成法

  • 津田 健
    京都大学大学院情報学研究科通信情報システム専攻
  • 山本 考伸
    京都大学大学院情報学研究科通信情報システム専攻
  • 田中 利彦
    京都大学大学院情報学研究科通信情報システム専攻
  • 五島 正裕
    京都大学大学院情報学研究科通信情報システム専攻
  • 森 眞一郎
    京都大学大学院情報学研究科通信情報システム専攻
  • 富田 眞治
    京都大学大学院情報学研究科通信情報システム専攻

書誌事項

タイトル別名
  • A loop restructuring technique to optimize memory access locality

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説明

ループの最適化技法のタイリングは、各記憶階層において多重に適用可能であることが知られている。本稿では、各記憶階層に合わせて多重にタイリングを施して各階層に対するヒット率の向上をはかる際に、タイルサイズとループの順序を決定する方法について述べる。本手法では、あるレベルの記憶階層の最適なタイルサイズと隣接する階層の最適なタイルサイズは相反するものではあるが、タイルサイズはアクセス時間がより大きい記憶階層のみから決定してもかまわないことがわかった。また、階層の容量を無駄に取られないような処理順序を決定する。本手法を行列積およびLU分解に適用したところ、行列のサイズが大きくなっても性能低下は見られなかった。LU分解では、従来の最適化手法と比較して、26%の性能向上がみられた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1573105976798792960
  • NII論文ID
    110004752365
  • NII書誌ID
    AN10463942
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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