接点の接触抵抗を回復する現象の物理的意味について
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- 松本 伍良
- 北海道工業大学
書誌事項
- タイトル別名
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- A Physical Meaning for Recovery Phenomena of Electrical Contact Resistance
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説明
境界皮膜を有する電気接点を金属-絶縁物-金属の三層構造モデルとして考え、その伝導特性を取り扱った。膜が安定に存在する場合の電圧-電流特性は容量性でその抵抗は高いが、フォーミングと称されるプロセスを経た膜は導電性を示すようになり、その電気伝導度は8桁ほど増加する。この現象の物理的解釈とそのための基礎的な検討、すなわち絶縁物層にイオンを打ち込んだ膜や金属をドープした膜構造をつくり、人為的にフォーミングと同じ現象を生じさせ得ることを実証した実験結果につき述べ、いわゆる"接触抵抗を回復する現象"と呼ばれてきた接点現象に対し、一つの説明の根拠を与えた。
収録刊行物
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- 電子情報通信学会技術研究報告. EMD, 機構デバイス
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電子情報通信学会技術研究報告. EMD, 機構デバイス 93 (210), 1-8, 1993-09-06
一般社団法人電子情報通信学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1573105977175922304
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- NII論文ID
- 110003293370
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- NII書誌ID
- AN10383978
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles