DWDM用誘電体多層膜光フィルタの設計の検討
書誌事項
- タイトル別名
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- Study of the optical band pass filter Designs of dielectric multi-layered Films for DWDM system
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説明
近年の波長多重光通信システムの実用化の進展には目を見はるものがあるが、波長多重度の増大にともない利用波長間隔が小さくなり、0.8nmの波長間隔において十分な波長分離特性を有する光フィルタが必要となっている。現在確実に0.8nmの波長間隔で50dB以上の近接波長間アイソレーションを実現できる光フィルタとしては、共振キャビティを3個以上有する誘電体多層膜により構成されたバンドパス光フィルタが知られている。しかしながらこのような3キャビティ以上の誘電体多層膜バンドパス光フィルタの製造においては、各キャビティの膜厚を1/100000に近い精度で成膜しないと無損失膜において透過率90%の透過波長帯域を実現できないという問題がある。今回我々は2キャビティのバンドパス光フィルタを2〜3枚張り合わせて使用することにより、0.8nmの波長間隔において近接波長間アイソレーション50dBを実現できると同時にキャビティ間の膜厚精度を5/100000レベルまで緩和できることを理論検討により確認した。理論的に製造された4キャビティのバンドパス光フィルタとの比較において、90%透過波長帯域で50%・50%透過波長帯域で100%以上が確保可能な結果が示された。
収録刊行物
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- 電子情報通信学会技術研究報告. EMD, 機構デバイス
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電子情報通信学会技術研究報告. EMD, 機構デバイス 98 (554), 7-12, 1999-01-22
一般社団法人電子情報通信学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1573105977176892416
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- NII論文ID
- 110003293567
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- NII書誌ID
- AN10383978
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles