2-18 ハニカムビームのせん断耐力実験(第2室 構造)
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(1)目的:H型鋼を加工して六角形の開口部を持つように梁せいを拡張したハニカムビームはえのH型鋼よりも大きな曲げ抵抗をもつので従来から大スパン架構の梁として用いられている.その耐力あるいは開口部周辺の応力集中についてもいくつか研究報告がなされている.文献によれば主として統曲げ部分では有孔梁をフィーレンディールトラスと見なした設計法が安全な結果を与えることが明らかにされている.近年我国で高層建物の経済的な設計の一方法としてハニカムビームを高層ラーメンの梁に利用することが考えられすでに実施例も見られる.高層ラーメンの梁では曲げモーメントと共に大きなせん断力を受けるのでこの種の梁ウェブの弾塑性域における挙動を正確に知ることが必要になる.本報告は現在紹介されている設計法を再検討すると共にせん断スパンにおける梁の挙動を実験によって調べせん断力が大きな場合の設計指針を得ることを目的としている.(2)試験体及加力方法::試験体及加力方法は(7)図に示す.試験体はi)せん断スパンを変えたもの.ii)切込梁さ(拡張比)を変えたもの.iii)隅角部にアールをとるものと直線的に切断したもの、から成っている.加力方法はi)単純梁に集中荷重を加えるもの.ii)せん断力が最大な位置で曲げモーメントが0になるいわゆる大野式の2通りとした.荷重はまず後述する設計法にもとずく短期許容荷重まで加えたのち除荷し.その後破壞まで単調に増大せしめた.ダイヤルゲージにより撓みをストレンゲージにより各部の歪を測定した.
Journal
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- 日本建築学会近畿支部研究報告集. 材料・施工・構造
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日本建築学会近畿支部研究報告集. 材料・施工・構造 (6), 173-176, 1966-05
Architectural Institute of Japan
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1573105977391437568
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- NII Article ID
- 110007873684
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- NII Book ID
- AN00409394
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- CiNii Articles