平安時代漢字字書総合データベースの拡張と和訓対応
書誌事項
- タイトル別名
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- Expansion of Integrated Database of Hanzi Dictionaries in Early Japan and its Combination with Japanese Readings
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説明
我々の研究室では,日本の平安時代 (中古) に編纂された漢字字書である 『篆隷万象名義』・『新撰字鏡』・『類聚名義抄』 を総合したデータベースを構築している.中国撰述の 『玉篇』 系字書のデータベースを独自に構築し,それを土台として,公開済みの 『説文解字』 や 『広韻』 データをも参照して,対象字書の本文入力と校正を進めている.これらのデータは漢字データが中心であり,和訓 (日本語) のデータが未整備である.平安時代漢字字書の和訓の同定の方法として,室町時代 (中世),江戸時代 (近世),明治時代 (近代) の漢和字書のデータを追加すれば,より効率的かつ正確に行うことができると考えられる.中世は 『和玉篇』,近世は 『増続大広益会玉篇大全』 (毛利貞斎),近代は 『大字典』 (上田萬年) を拡張の候補としている.この発表では,まず,平安時代漢字字書総合データベースの現状を述べ,次に,試みに拡張した 『大字典』 データベースの概要を報告する.
収録刊行物
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- 情報処理学会研究報告. 人文科学とコンピュータ研究会報告
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情報処理学会研究報告. 人文科学とコンピュータ研究会報告 2015 (4), 1-8, 2015-05-09
一般社団法人情報処理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1573105977671163136
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- NII論文ID
- 110009899546
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- NII書誌ID
- AN1010060X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles