Safety-IからSafety-IIへ : レジリエンス工学入門(<特集>レジリエンスへの潮流)
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- Hollnagel Erik
- University of Southern Denmark Center for Quality Improvemsnt, Region of Southern Denmark
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説明
安全は伝統的に「物事が悪い方向へ向かわない状態」(Safety-I)として定義され,それに対する多種多様な取り組みがなされてきた.しかし,日々複雑さを増している現代の社会工学的システムを鑑みると,このような安全のとらえ方は不十分であると言える.レジリエンス工学が提唱することの一つは,安全を伝統的な旧来の考え方から,「物事が正しい方向へと向かうことを保証する」(Safety-II)という新たな考え方への変革を促すことである.本稿では,安全に対する考え方の歴史的変遷を実例を交えつつ紹介し,レジリエンス工学の目指すところを解説する.
収録刊行物
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- オペレーションズ・リサーチ : 経営の科学
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オペレーションズ・リサーチ : 経営の科学 59 (8), 435-439, 2014-08-01
公益社団法人日本オペレーションズ・リサーチ学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1573105977765050624
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- NII論文ID
- 110009839074
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- NII書誌ID
- AN00364999
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- ISSN
- 00303674
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles