Safety-IからSafety-IIへ : レジリエンス工学入門(<特集>レジリエンスへの潮流)

  • Hollnagel Erik
    University of Southern Denmark Center for Quality Improvemsnt, Region of Southern Denmark

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説明

安全は伝統的に「物事が悪い方向へ向かわない状態」(Safety-I)として定義され,それに対する多種多様な取り組みがなされてきた.しかし,日々複雑さを増している現代の社会工学的システムを鑑みると,このような安全のとらえ方は不十分であると言える.レジリエンス工学が提唱することの一つは,安全を伝統的な旧来の考え方から,「物事が正しい方向へと向かうことを保証する」(Safety-II)という新たな考え方への変革を促すことである.本稿では,安全に対する考え方の歴史的変遷を実例を交えつつ紹介し,レジリエンス工学の目指すところを解説する.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1573105977765050624
  • NII論文ID
    110009839074
  • NII書誌ID
    AN00364999
  • ISSN
    00303674
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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