養魚排水対策試験
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抄録
養魚排水が天然水域へ与える汚濁負荷を軽減するため、残餌の減量化が期待される自発摂餌システムと、懸濁物質の流出抑制・回収を目的とした傾斜板システムを組み合わせた。これに加え今年度は、養魚池内の沈殿物を排出する排泥ポンプシステムを新たに組み込んだ。これにより、ニジマス養魚排水中の懸濁物質・窒素・リン等汚濁負荷物質を削減する効果が向上するか否か検討した。複合システム区の懸濁物質流出量は対照区のそれより約84%減少した。BOD負荷流出量を対照区の1/2以下に抑えることができた。総窒素流出量削減効果は24%程度に止まった。総リンの流出量は対照区の16%前後に大きく減少した。沈殿物回収槽に傾斜板を設置することにより、無設置の場合に比べ回収量を1。7倍に増加させることができた。
収録刊行物
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- 栃木県水産試験場研究報告
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栃木県水産試験場研究報告 (48), 60-60, 2005-03
[栃木県水産試験場]
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1573105978072100480
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- NII論文ID
- 220000137552
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- NII書誌ID
- AN00393090
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- ISSN
- 13408585
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles