東京葛飾における上下之割用水の歴史的変遷に関する研究

DOI

書誌事項

タイトル別名
  • A Study on Historical Evolution of Kamishimonowari Agricultural Waterway

抄録

上下之割用水は江戸期に、農業用水路として敷かれ、利用されたが、都市の拡大発展に伴い、工場用、生活用排水路となり汚染され、交通問題も浮上し、暗渠化されてきた。現代でもその系統中の小岩用水、東用水に親水公園として片鱗が見られる。水源は葛飾区水元の小合溜井に発しており、利根川水系に属す農耕地帯の重要な水路をなしていた。昭和29,30年の農林省の農業水利調査による上下之割用水系統の範囲を上下之割用水の領域として対象地区とし、東京下町に開拓された用水路の歴史を分析する。今後の都市における環境、景観を検討する上で重要な役割を果たす可能性がある。歴史を江戸期<1603-1868>、明治・大正期<1868-1923>、昭和期第2次世界大戦以前、<1923-1944>昭和期第2次世界大戦以降<1945->に分け分析を行なった。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ