有明海における水産資源の現状と再生
説明
2000年度の「ノリ不作」により、有明海が抱えている問題がクローズアップされ、「有明異変」として社会問題となった。これを受け、平成14年11月29日に「有明特措法」が公布、施行され、有明海再生に向けた取り組みが始まった。本報では、有明海を取り巻く様々な環境の変化が潮汐流等の有明海特有の浄化能力の低下や濾過食性ベントスである貝類資源の減少をまねいて、さらなる悪化を引き起こしている現状を紹介し、有明海の環境が負の「スパイラル」に陥りつつあることを警告する。最後に、有明水産振興センターが行っている、負の「スパイラル」を正にするための重要な要因となる貝類資源の回復に向けた独自の取り組みについて紹介する。
収録刊行物
-
- 佐賀県有明水産振興センター研究報告 = Bulletin of Saga Prefectural Ariake Fisheries Research and Development Center
-
佐賀県有明水産振興センター研究報告 = Bulletin of Saga Prefectural Ariake Fisheries Research and Development Center (22), 69-80, 2004-11
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1050282813707189376
-
- NII論文ID
- 80017087352
-
- ISSN
- 09191143
-
- 本文言語コード
- ja
-
- 資料種別
- journal article
-
- データソース種別
-
- IRDB
- CiNii Articles