インターネット上における「意図せぬ公人化」を巡る問題(ポスターセッション)
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- 板倉 陽一郎
- 慶應義塾大学法務研究科(法科大学院)専門職学位課程
書誌事項
- タイトル別名
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- Problems Concerning "Unintended Being Public Figure" On Internet
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説明
昨今,ブログやSNSが「炎上」したとの報道が後を断たない。「炎上」状態にあっては,民事・刑事的に名誉毀損にすら該当する批判的書き込みが溢れ返り,情報発信源は(1)閉鎖,(2)意見欄停止,(3)放置,などの対応を余儀なくされる。しかしながら,民事・刑事的な対応は稀である。本稿は,炎上状態の背景には「意図せぬ公人化」現象があると考える。「公人」概念を扱った裁判例の分析により,「公人」概念は幅を持ち,私人が「公人性」を備えることで名誉毀損からの保護が減弱するとの帰結が得られる。そして,「意図した公人化」と異なり,「意図せぬ公人化」においては保護減弱が不当であることを明らかにし,対応策として「公人」概念の不適用と名誉毀損罪の非親告罪化を提案する。
収録刊行物
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- 情報処理学会研究報告. EIP, [電子化知的財産・社会基盤]
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情報処理学会研究報告. EIP, [電子化知的財産・社会基盤] 2006 (128), 9-14, 2006-11-30
一般社団法人情報処理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1573387451625142272
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- NII論文ID
- 110005716480
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- NII書誌ID
- AA11238429
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- ISSN
- 09196072
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles