機能別並列計算機におけるタスクの分割・並列実行

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タイトル別名
  • Dividing a Task and Executing it in Parallel on a Function-Classified Parallel Computer

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説明

機能別並列計算機では、機能ごとにタスクを分けて記述し、それぞれを機能別モジュール上で実行させる。しかし、この記述や操作は繁雑であり容易ではなかった。そこで本研究では、複数のスレッドを含むひとつのユーザタスクを実行時にモジュールごとに分割し、並列実行させる機構を設計する。また、特定のデバイスを頻繁にアクセスするスレッドが、そのデバイスの存在するモジュール上で実行されるようにタスクを分割する。これによって、デバイスを制御するサーバとユーザスレッドとのモジュール間通信の量を削減できると考える。上記の機構をバーソナルロボット用OSμ-PULSER上に実装し、基本的なスレッド操作の処理時間を測定した。その結果、別のモジュール上へのスレッドの生成は、同ーモジュール上での操作の2.7倍の処理時間で実現できた。また、あるタスクセットを用いた評価では、モジュール間通信の割合は50%減少し、外界からの入力に対する反応時間は80%短縮された。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1573387451877455232
  • NII論文ID
    110002775303
  • NII書誌ID
    AN10096105
  • ISSN
    09196072
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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