オブジェクトベース機構 : オブジェクト指向一貫モデリング過程論に基づくシミュレーションの実現
書誌事項
- タイトル別名
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- ObjectBased Mechanism : A Mechanism for Simulations Based on the Object-Oriented Consistent Modeling Processes
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抄録
本研究の目標は,対象世界(自然現象)に実在する"もの"に対応した自然なモデリングと"もの"のモデル化の単位モジュールが駆動するシミュレーションの実現である.その目標を達成するには対象世界を最も自然かつ首尾一貫したモデリンググパラダイムに従うモデリング過程を理論化した.そのモデリングパラダイムとしてはオブジェクト指向を用いた.現状の問題点は,実現モデリング段階でのパラダイムギャップである.これを解消するため,データと手続きを一体化し,"もの"オブジェクト単位でのアクセス及び起動・駆動・操作・制御しかできないような機構,既ち,オブジェクトベース機構をオブジェクト指向データベースを基盤にして考案・実現した.対象世界から再現シミュレーションまでを一貫したモデリング過程にすることで,"もの"のモデル化の単位モジュールが駆動するシミュレーションが実現した. 実現の対象世界の例として希薄気体流れのシミュレーションを行った.その結果,"物"のオブジェクトモデルをほぼ"物"と同等に取り扱うことが出来る方法がほぼ確立できたことを確認した.更には,手続き型のシミュレーションでは得られないような複雑な対象世界や動的に多様な変更が必要とされる対象世界に対して従来よりも遥かに簡単にシミュレーションが実現できることを確認した.
収録刊行物
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- 情報処理学会第17回プログラミング研究会研究報告
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情報処理学会第17回プログラミング研究会研究報告 94 (49), 33-44, 1994
一般社団法人情報処理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1573387452007757568
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- NII論文ID
- 110002929468
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- NII書誌ID
- AN10112573
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles