多義性を一義的に扱うために : 日本語の文末表現「た」を例に
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- 高木 一広
- 九州工業大学情報工学部
書誌事項
- タイトル別名
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- Reductive Approach to Semantic Ambiguity : A Case from A Japanese Sentence Final Particle 'ta'
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説明
本発表では, いわゆるモダリティ要素の多義性を一義的に扱うための意味記述の方法論について論じる.今回例として扱う「た」は, テンス・アスペクト・ムードという文法範疇にまたがる多義性をもち, これまでの膨大な先行研究にも関わらず, すっきりとした一義的な説明は困難であった.本発表ではその問題を解決するために, 「意味」を「基本機能」と「表層的意味」との二つのレベルに分離して, 「基本機能」のレベルにおいて意味の一義性を, 「表層的意味」のレベルにおいて意味の多義性をそれぞれ保証するような枠組みを提示し, 「た」が表す多義性が派生するメカニズムを説明すると同時に, それが基本機能に還元できることを示した.
収録刊行物
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- 電子情報通信学会技術研究報告. TL, 思考と言語
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電子情報通信学会技術研究報告. TL, 思考と言語 98 (441), 55-62, 1998-12-04
一般社団法人電子情報通信学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1573387452251494656
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- NII論文ID
- 110003314324
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- NII書誌ID
- AN10449078
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles