相貌失認における潜在的認知現象の検討
書誌事項
- タイトル別名
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- Covert Recognition in a prosopagnosic patient
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説明
近年脳損傷患者で、潜在的認知と呼ばれる患者自身には意識されない認知能力が残存することを示す報告があいついでいる。本研究では、連合型相貌失認症例H.I.を対象に、従来の知性的情報に基づく検討法と新たに作成した感性的情報に基づく検討法を用いて顔の潜在的認知能力(コーバー卜認知能力)の検討を行った。知性的情報に基づく顔-名前対連合学習課題で、H.I.は潜在的認知能力を示し、潜在的認知能力は知覚能力が保持されている患者で認められるという従来の知見が支持された。強制選択課題では、感性的情報に基づく判断でのみ潜在的認知能力が示され、潜在的認知にも複層性かあることが示唆された。
収録刊行物
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- 電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎
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電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 96 (123), 33-38, 1996-06-21
一般社団法人電子情報通信学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1573387452253512832
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- NII論文ID
- 110003271513
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- NII書誌ID
- AN10487226
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles