食封考
抄録
日本古代の封禄制度に、「食封」がある。禄令によると、品位によって支給される「品封」、位階に応じて支給される「位封」、官職に応じて支給される「職封」、功績のあった者に賜与される「功封」があり、その他、中宮湯沐・寺封・別勅封などがあげられる。食封制に関しては、西村正男氏、鬼頭清明氏、高橋崇氏、時野谷滋氏等によって研究されてきたが、律令の規定の解釈を主とし、食封制の実施及び変遷については、あまり触れられることがなかった。そこで、本論考は、「食封」のうち、品封・位封・職封・功封に主点を置き、主に、六国史に記載されている食封関係記事を史料として、食封制がどのように実施され、変遷していったのかを明らかにしようと試みたものである。
収録刊行物
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- 奈良大学大学院研究年報
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奈良大学大学院研究年報 (5), 173-178, 2000-03
奈良大学大学院
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1573387452405727744
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- NII論文ID
- 120003442590
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- ISSN
- 13420453
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles