伐倒ポータブルマニピュレータTATSUMIの設置・固定と運搬性能のフィージビリティスタディ

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抄録

筆者は,安全に立木を伐り倒せ,かつ作業者が持ち運べる,可搬式のマニピュレータを開発している。またこのマニピュレータは,公称で18万台普及しているチェーンソーをそのまま着脱して使用する。この伐倒ポータブルマニピュレータTATSUMIのIVまでで,人手による立木の伐倒作業を機械により代替した。マニピュレータにチェーンソーを操縦させることで,切削精度の安定性とその安全性を評価した。同時に長大異形で,重量のある立木を伐り倒すのに,ハーベスタ,フェラーバンチャのように数tクラスの機械にしなくても,作業者の安全を確保した状態で,立木を伐り倒せる可能性を明らかにした。これまでは立木を伐り倒す作業自体を対象に開発してきた。そこで,さらに伐倒作業前後の設置・固定の作業,そして運搬性能の向上を目的にTATSUMI Vを開発した。本報では,このTATSUMI Vの詳細と,このTATSUMI Vで伐倒作業を実証した結果について報告する。

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