多発早期胃癌術後における残胃癌の発生についての検討 : 単発早期胃癌術後の残胃癌との比較

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  • Clinicopathological Study on the Development of Remnant Gastric Cancer after Gastrectomy for Multiple Early Cancer. : Comparison with Solitary Early Cancer

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初回病変が多発であった症例 (多発群 : 219例) について, 単発症例 (単発群 : 1,017例) と比較して残胃癌発生のリスクと臨床病理学的特徴について検討した。残胃癌が発生した頻度は, 単発群で18例 (1.8%), 多発群で7例 (3.2%) と多発群で約1.8倍の頻度であったが, 統計学的有意差はなかった (p=0.2733) 。初回手術から残胃癌発見までの期間は, 単発群で平均7.4年, 多発群で4.9年と多発群の残胃癌で短い傾向がみられた (p=0.1202) 。臨床病理学的特徴では, 多発群における残胃癌は分化型癌の頻度が高い傾向がみられ, 多発病巣となる頻度が29%であった。したがって, 多発早期胃癌の術後の残胃観察は綿密に行う必要があると考えられた。

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