40.腰椎骨密度(BMD)と体組成との関係について : 外科,整形外科,リハビリテーション,運動療法

書誌事項

タイトル別名
  • Reiation between Bone Mineral Density of the Lumber Spine and Body Composition

この論文をさがす

説明

1.骨塩量は男女とも15歳前後から急激に増加しはじめ、20歳までの間に全体の80%がかんせいされる。2.骨塩量のピークは、男性は20歳から30歳の間にあり、その後60歳までの30年間に約15%減少する。3.女性の骨塩量のピークは、30歳であるが、40歳代前半から骨塩量の減少が始まり、その後30年間の間に約40%減少する。4.L1からL4までの個々のBMDは、男性はL4の値が40歳から80歳までの間変わることはないが、L3、L2、L1の順に低下率がおおきい。女性のL1〜L4のBMDは40歳以降同じ比率で減少する。5.スポーツ種目別からみると、男女とも体格の優れている方がBMDは高値である、男子柔道ではコントロールより有意に高い。運動量はBMDを高くするといわれているが、マラソン暦6年で1か月平均600km以上のランニング量でさえも、BMDはコントロールと有意の差はみとめられなかった。6.体組成とのかんけいから、男子はLBMの最大とBMDは相関するが、女子はLBMに対する依存度は小さい。体脂肪量からみると男子は40kg、女子で30kgまでの増加量ではBMDは高くなるが、それ以上の脂肪増加ではBMDは減少する傾向である。7.80歳以上の高齢者BMDの値は、測定条件や被験者の選定など種々の問題がのこっている。

収録刊行物

  • 体力科學

    体力科學 39 (6), 462-, 1990-12-01

    日本体力医学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1573668926716253184
  • NII論文ID
    110001923535
  • NII書誌ID
    AN00137986
  • ISSN
    0039906X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

問題の指摘

ページトップへ