「うけらが花の色に出なゆめ」 : 万葉集東歌の一考察

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タイトル別名
  • An inquiry into the "Azuma-uta" in Manyo-shu

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説明

『万葉集』巻十四東歌の中に「(武蔵野の)うけらが花の」という句を詠み込んだ歌が四首ばかり見られる。これらの句は譬喩的な序詞または単なる譬喩として用いられているのであるが、「うけらの花のように」とはどのようなことを意味するのか、諸説あってまだ定説を見ない。小論では、この花の実態や東国の生活、序詞の用法などに徴して、「うけらの花」は目立たぬ花の例としてではなく、東国の庶民に印象深い「色に出づ」花として歌われたことを指摘してゆきたい。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1573668926736721024
  • NII論文ID
    110004614191
  • NII書誌ID
    AA11440099
  • ISSN
    13416006
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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