「に」の構文的曖昧性とその解消
書誌事項
- タイトル別名
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- Syntactic Ambiguity of 'Ni' and its Disambiguation
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説明
表現「に」は格助詞,並立助詞,形容動詞の連用形語尾という3つの統語範疇を有し,曖昧性発生の原因となる.この「に」による曖昧性の発生は,意味的に抽象性の高い名詞について特に顕著にみられる.本稿はこの「に」に関する曖昧性解消に選択制限の導入が有効であることを述べる.抽象性の高い名詞に関するもう1つの問題として,その意味出力の構築およびゼロ述語補完に意味的推論が必要である.選択制限の記述に必要である概念辞書は同時に意味的推論を行なうための知識ベースとして利用できることを示す.また,実装のための基盤としてJPSGを用いこれに意味的制約を付加し構文解析実験を行なう.
収録刊行物
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- 情報処理学会研究報告. 自然言語処理研究会報告
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情報処理学会研究報告. 自然言語処理研究会報告 94 (63), 33-40, 1994-07-21
一般社団法人情報処理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1573668926990985216
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- NII論文ID
- 110002934858
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- NII書誌ID
- AN10115061
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles