老人性難聴とコミュニケーション
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- 北野庸子
- 東海大学健康科学部社会福祉学科
書誌事項
- タイトル別名
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- Elderly Hearing Loss and Communication : To Cope with an Aging Society
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説明
加齢は感覚器官の衰えをともなうが、なかでも聴力が徐々に低下する老人性難聴の高齢者は多い。老人性難聴の特徴は、高音域の聴力低下が著しいために言葉の弁別が悪くなり、言葉の聞き落としや聞き違いが増える。さらにこのような言語聴取能の低下は、高齢者の心理的社会的孤立をうみだす要因になりやすい。老人性難聴への対応としては補聴器を始めとするさまざまな対応策があるが、高齢者が適切な補聴器を手に入れることができる補聴器供給システムの構築と公的な補聴器給付制度の見直しが急がれる。同時に、高齢者とかかわる家族、また医療、看護、介護など対人援助職にある人々の老人性難聴に対する理解とコミュニケーション技術の習得が求められる。
収録刊行物
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- 東海大学健康科学部紀要
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東海大学健康科学部紀要 2 53-58, 1996
東海大学
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1573668927082028160
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- NII論文ID
- 110006454934
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- NII書誌ID
- AN10534472
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- ISSN
- 13474162
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles