5.肺癌における^67Ga-Citrateシンチグラフィーの臨床的検討 : 第32回支部活動 : 九州支部

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説明

最近腫瘍親和性核種を用いてのRI診断が臨床的に種々試みられている.我々は原発性肺癌例に対し,^67Ga-Citrateを用いてAngerCameraによるシンチグラフィーを施行し,computerによる画像解析を行なっているので,これら肺癌例における^67Gaの取っ込みの程度および取り込みの広さと腫瘍の大きさとの関係,また組織型判明例については組織型別による取り込みの程度の差異の有無などについて検討を加えてみた.その結果,原発性肺癌28例中24例,約86%に^67Gaの集積が認められ,またその集積の程度は肝臓における集積度と等しいか、あるいはそれ以上の集積をみたものが約33%に認められた、また^67Gaの取り込みの広さと腫瘍の大きさとはほぼ一致せる結果が得られ、組織型別集積度の検討では,比較的取リ込みが低率であるといわれている腺癌8例中7例に集積が認められた.以上原発性肺癌に施行した^67Gaシンチグラフィーについて臨床的観点より検討を加え報告した.

収録刊行物

  • 肺癌

    肺癌 13 (4), 360-, 1973-12-25

    日本肺癌学会

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