BloomFilterとKinectを用いたプライバシーに考慮した屋内における迷子探索

  • 矢島 卓
    東京工科大学大学院バイオ・情報メディア学部
  • 宇田 隆哉
    東京工科大学コンピュータサイエンス学部

書誌事項

タイトル別名
  • Lost Child Search Using BloomFilter and Kinect

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説明

近年,子供が巻き込まれる犯罪や事故が多発している.これらの犯罪や事故の多くは子供が親の目の届かない場所に居る時に起こりやすい.この様な事故や犯罪を防ぐために様々な迷子探索の研究・製品の開発がされている.しかし,既存の研究・製品は子供から目を離しやすいスーパーマーケットやデパートといった,Global Positioning System(GPS) の測位精度が低くなる屋内での利用に適していない.これに対し,不審者の捜索に使われている監視カメラを用いて類似する人物を映像から検索する技術は屋内であっても迷子探索に十分な効果が期待できる.しかし,これらのシステムは顔の情報を保存するため,プライバシーの問題があり,漏洩時にストーカー行為へ発展する懸念がある.また,人物を探索するための特徴情報と映像を保存するには大容量の記憶装置が必要になる.このような情報の格納先としてクラウドストレージが注目を集めているが,外部のクラウドストレージを利用すると管理者が異なるため,情報漏洩の懸念がある.そこで我々は,監視カメラの代わりに深度センサと RGB カメラを内蔵したデバイスである Kinect を用いて顔の特徴を利用しないプライバシーに考慮した屋内での迷子探索を提案した.私が提案した手法では人物を探索するのに用いる情報を Bloom Filter を用いてクラウドストレージに保存することで不正に閲覧された場合でも人物を特定することを困難にしている.また,撮影した映像は秘密分散法を用いてそれぞれの異なるクラウドストレージに保存される.秘密分散法を用いることでクラウドストレージの管理者が不正に映像を閲覧できないようにしている.

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キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1573668927620895104
  • NII論文ID
    110009884235
  • NII書誌ID
    AN10116224
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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