放牧牛を利用したヤマビル被害抑制技術の検討(3)

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抄録

食酢、20%食塩水、石灰窒素の殺ヒル効果を室内試験[試験1、2]により実施した結果、食酢の効果が最も高いことが確認された。そこで、野外試験[試験3]として、牛を放牧後、耕作放棄地8点(放牧区4点、周辺区4点)に3日連続して散布し、散布前・後、各2週間の平均出現数を比較したところ、出現数は、散布前6.2頭に比べて、散布後3.7頭で有意に減少した(p<0.01)。また放牧区、周辺区別に比較すると、周辺区で7.9頭から4.0頭に有意に減少したが(p<0.05)、放牧区では4.0頭から3.4頭とほぼ変わらず、一定密度以下では効果が低いのか、食酢の散布量または散布回数なのかは明確ではなかった。

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