周辺環境が魚類の放射性セシウム蓄積に及ぼす影響の解明(平成25年度)

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抄録

サケ科魚類への放射性セシウムの移行経路を把握するため,ブラウントラウトとレイクトラウトの胃内容物を調査しました。ブラウントラウトはヨシノボリをよく摂餌しており,その他巻貝や水生昆虫,陸生昆虫を摂餌する傾向が見られました。一方で,レイクトラウトはウグイやワカサギ,ヒメマスなどの魚類をよく摂餌しており,その他エビ類やユスリカ蛹を摂餌する傾向が見られました。以上のことから,これら2種は利用する餌生物が異なり,放射性セシウムの主要な移行経路が異なる可能性が考えられました。

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