工学設計科目における1 2年次生の技術者倫理教育

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タイトル別名
  • Education of Engineering Ethics for Freshmen and Sophomores in Engineering Design Courses

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説明

技術成果は多くの便益をもたらす反面、時に社会・環境の福利を損なうことがある。近年の経済活動の巨大化や流通と情報通信技術の急激な発達に伴い、技術がもたらす影響は加速的に甚大になっている。これに伴って、技術者には公共の福利と調和した工学的活動が今まで以上に強く要請されている。こ,の様な状況が、技術者倫理教育が大学の工学教育の基盤科目として重要視される様になった背景である。金沢工業大学は教育課程全体を通した倫理教育(Ethics across the Curriculum)を目指して、2004年のカリキュラム改訂の一環として技術者倫理教育に関連する複数の科目を導入した。筆者等は、技術者倫理教育への志向に対応すべく、工学設計の導入科目である工学設計I (1年次生を対象)と工学設計II(2年次生を対象)への技術者倫理教育の導入を試みた。具体的項目を以下に示す。(1)授業内における技術者倫理の必要性の説明(2)工学設計過程における技術者倫理の観;点からの考察・判断・意思決定・実行の実践の要請(3)オフィスアワーミーティングにおける助言等の活動支援(4)上記実践の結果の最終口頭発表での報告(5)技術者倫理の学習活動目標の明示と達成度自己評価の機会の提供本論文では、工学設計I・IIにおける技術者倫理教育の概要と教育効果について述べる。

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被引用文献 (1)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1573950402058887424
  • NII論文ID
    110006593875
  • NII書誌ID
    AA11215988
  • ISSN
    13421662
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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