北太平洋西部におけるイセエビ科およびセミエビ科のフィロゾーマ幼生の鉛直分布

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タイトル別名
  • Vertical distributions of phyllosoma larvae of palinurid and scyllarid lobsters in the western North Pacific

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説明

1986年9月22日から24日の間に,マリアナ諸島の西方海域あたるフィリピン東方の18°56'N~19°04'N,129°10'E~129°35'Eの範囲において,アイザックスキッド中層トロールを用いて採集されたプランクトン試料をもとに,フィロゾーマ幼生の鉛直分布を調べた。2科4属9種のフィロゾーマ幼生が同定され,その中でも特にカノコイセエビ(Panulirus longipes)とヒメセミエビ(Scyllarus cultrifer)のフィロゾーマ幼生が卓越した。カノコイセエビとヒメセミエビのフィロゾーマ幼生はともに:(1)表層混合層での出現は夜間に限られ,(2)成長段階にもかかわらず鉛直分布は類似しており,(3)昼の鉛直分布の上限は表層混合層基部と一致していた。さらに,フィロゾーマ幼生の鉛直分布は,本調査と同様の場所,期間および方法で採集されたレプトケファルス幼生の鉛直分布と類似していた。フィロゾーマ幼生の鉛直分布をその水平分布と関連づけて論議した。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1573950402145342336
  • NII論文ID
    110003368521
  • NII書誌ID
    AN10382760
  • ISSN
    21863105
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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