Filtered-X NLMS法の収束条件に関する検討
書誌事項
- タイトル別名
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- A Study on convergence Condition of the filtered-X NLMS algorithm
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説明
Filtered-X NLMS法において安定した収束を可能とするためにはそのステップゲインを通常のNLMS法で規定される大きさよりも小さな値とする必要があるとされている.本報告では,Filtered-X NLMS法のT次巡回型フィルタ表現を用い,その安定した収束のためには(I)同巡回型フィルタが利得1の低減フィルタを構成すること,(II)推定誤差に関する巡回閉路の利得が1未満となること,の2条件が同時に満足される必要があることを導出した.また,収束のための条件がFiltered-X NLMS法においてきびしくなったのはその巡回型フィルタの係数が確率変数となって条件(II)が規定する範囲を逸脱する可能性が生じたためであることを明らかにした.
収録刊行物
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- 電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響
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電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響 93 (69), 31-38, 1993-05-27
一般社団法人電子情報通信学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1573950402175902208
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- NII論文ID
- 110003284233
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- NII書誌ID
- AN10164817
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles