撮像素子の蓄積効果による折り返し歪の少ない時間軸前置フィルタの実験
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- 菅原 正幸
- 日本放送協会放送技術研究所
書誌事項
- タイトル別名
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- A low pass filter by the accumuration effect of an iamge sensor to eliminate the temporal alias component
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説明
テレビジョンは、画像を時間軸で標本化して扱うシステムであるが、折り返し歪を避けるためのフィルタについては、特に付加することなく、撮像における蓄積効果が前置フィルタの役目を、受像における受像装置および人間の目の特性が後置フィルタの役目を果たしている。これらのフィルタの特性は、必ずしも折り返し歪を完全に抑圧するものではないが、逆に折り返し歪があるほうが画質が良いと言われている。しかしながら、近年の時間軸方向も含めた3次元画象処理や、ブラウン管とは異なる方式の表示装置の検討においては、折り返し歪の有無やその要素に含める必要性が考えられる。撮像素子の蓄積効果によるLPFは、機械的あるいは電子的シャッタによの遮断周波数を漂本化周波数から高い方向には可変できるが、標本化定理を満足するような低い遮断周波数は実現できない。今回、ハーフミラーと影像素子2枚を用いた撮像系を試作し、時間軸上で位相をずらして駆動することにより折り返し歪の発生を抑える前置フィルタの実験を行った。
収録刊行物
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- 電子情報通信学会ソサイエティ大会講演論文集
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電子情報通信学会ソサイエティ大会講演論文集 1996 245-, 1996-09-18
一般社団法人電子情報通信学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1573950402179710592
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- NII論文ID
- 110003336543
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- NII書誌ID
- AN10489017
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles