選択的応答情報(SACK)を利用したTCP帯域制御方法の検討

  • 渥美 幸雄
    (株)超高速ネットワーク・コンピュータ技術研究所
  • 近藤 栄一
    (株)超高速ネットワーク・コンピュータ技術研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Bandwidth Management for TCP by SACK Information

この論文をさがす

説明

TCPによるベストエフォートサービスにおけるfairnessのより一層の向上を図るため、RED (Random Early Detection)タイプのパケット廃棄を行うルータを前提として、選択的応答情報(SACK)から判明するパケット紛失量に基づいて送信量を調整するTCP帯域制御方式を提案し、シミュレーションによる基本評価結果を報告する。本方式では、パッケト紛失量に応じて、Fast Recoveryのためのcwndの削減値と輻輳回避フェーズのACK受信毎のcwndの増加量を調整する。評価の結果、コネクション間の帯域割当の公平性に加えて、スループット変動幅が従来方式の約半分となり、より安定した転送能力を有しており、ベストエフォートサービスのQoS範囲の拡大を図ることが可能となる。

収録刊行物

被引用文献 (2)*注記

もっと見る

参考文献 (9)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1573950402207303552
  • NII論文ID
    110003273004
  • NII書誌ID
    AN1054106X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

問題の指摘

ページトップへ