大学生のメンタルヘルス尺度の作成と不登校傾向を規定する要因
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説明
本研究の目的は、1. 大学生を対象とした、受動的健康状態のみでなく能動的、全人的な学生生活全体の適応状態を総合的に測り、大学教育に役立てることを目的としたメンタルヘルス尺度を作成する、2. その作成したメンタルヘルス尺度から、大学生の不登校傾向を規定する要因を抽出する、以上の2点であった。6大学の計782人に、110項目からなる質問紙調査を行った。有効回答数725人のデータから、項目分析と因子分析(プロマックス法) を行った。5因子が抽出された。それぞれの因子を「学業のつまずき」「大学への不本意感」「不規則な日常生活」「大学生活への充実感の乏しさ」「自分への自信のなさ」と命名した。これらを独立変数に、「特に理由もなく講義を欠席する」、「大学に行きたくないときがある」、「大学には行かなくても良いと思うことがある」、を従属変数とした重回帰分析をおこなった結果、行動レベルでの不登校傾向学生には、「大学への不本意感」ではなく、「不規則な日常生活」に介入した方が効果的であることが示唆された。
収録刊行物
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- 立正大学心理学研究所紀要
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立正大学心理学研究所紀要 (4), 1-12, 2006-03-20
立正大学心理学研究所
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1573950402405310080
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- NII論文ID
- 120005422519
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- ISSN
- 13482777
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- Web Site
- http://hdl.handle.net/11266/5176
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles