養魚排水対策試験

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養魚排水中に含まれる有機性の懸濁物質について、簡易で効率的な除去技術を開発し、排水先の天然水域への汚濁負荷軽減を図ることを目的に試験を行った。今年度はサイフォンやポンプの吸入口が池底に入れられるよう傾斜板の構造を改変し、その効果を確認した。Aタイプはアクリル板を傾斜角60°で5cm間隔に26枚並べたものとした。Bタイプはガラス繊維強化ポリエステル製の波板(波型130波)を間口から見て縦波になる方向に5cm間隔で18枚並べたものとした。CタイプはBタイプの側面に傾斜角60°のアクリル板を配したものとした。今回の試験を通して、傾斜板は排水が環境に与える汚濁負荷のうち、特にSS、次いでBODの軽減にきわめて有効であることが示された。しかし、今回試作した傾斜板では未だ沈殿物の集積能力が不十分であることが示された。

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