ファラデーと単極誘導の現象について
書誌事項
- タイトル別名
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- Faraday and Unipolar Induction Phenomenon
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抄録
ファラデーの単極誘導の現象について一つの疑問を感じたことから,一対の薄い円柱状磁石によって形成される磁界のなかに薄い円柱状胴体置いて互いに回転させ,銅体の外周と回転軸との間に誘起する電圧を測定するという方法により,その再現実験を試みた。その結果としてファラデーの単極誘導について確かめることができたが,銅体のみを回転するときには電圧が誘起するのに対して,磁石のみを回転するときは全く電圧が誘起しないという現在の電磁気学の常識からは考えられない実に不思議な現象が明らかとなった。このことからファラデーの足跡について改めて興味を持って伝記を調べたが,人となりと数々の実験による科学上の発見について知れば知るほど感心するばかりである。エルステッドが初めて電流の磁気作用を発見した翌年に,その拡張となるようなファラデーの電動機と呼ばれる装置を作っている。それから10年後,現在の電磁気学の基礎となる電磁誘導の現象が発表された。そのとき単極誘導の現象も発見しているが,これはファラデーだからこそ見出すことができたことのように思われる。そのほかにも歴史上に残る数多くの粟績が残されているが,ファラデーが真に偉大なのは固まった教育を受けなかったこと,そのためにかえって発想が実に自由になり,簡単な実験から実に見事な新しい発見と豊かな構想が生み出されたことにあるように思われる。
収録刊行物
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- 大同工業大学紀要
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大同工業大学紀要 31 59-64, 1995-12
大同工業大学
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1574231876514269056
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- NII論文ID
- 110000960593
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- NII書誌ID
- AN00136917
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- ISSN
- 02855372
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles