小腸壁内リンパ管構築に関する実験的研究 : 十二指腸,空腸,回腸壁内リンパ管について

書誌事項

タイトル別名
  • EXPERIMENTAL STUDIES ON MICROVASCULAR STRUCTURE OF LYMPHATIC VESSELS IN THE SMALL INTESTINE : LYMPHATIC VESSELS OF THE DUODENUM, JEJUNUM AND ILEUM

この論文をさがす

説明

イヌ小腸(十二指腸,空腸,回腸)において,色素の組織内注入法によるリンパ管造影を行ったのち,腸管壁全層の透明標本を作製して壁内のリンパ管を立体的に観察し,各層別の基本的なリンパ管分布について検討した.絨毛には1条の中心乳ビ腔があり,絨毛底部の3次元に拡がるリンパ管叢に流入していた.粘膜筋板直上部は2次元に拡がるリンパ管叢が発達しており,リンパ管相互の連続性が最も良く保たれていた.粘膜下層のリンパ管は太く多彩な形態を示すが,浅層と深層で分布状態が異なっていた.また深層では部位により分布の違いが認められた.輪状筋層,縦走筋層はともに筋線維の方向に平行な走行を示すリンパ管が主であった.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ