リフティングボディ飛行実験(LIFLEX)誘導制御系 : システム評価と飛行制御パラメタ最適化

  • 元田 敏和
    宇宙航空研究開発機構 研究開発本部 飛行技術研究センター
  • 塚本 太郎
    宇宙航空研究開発機構 宇宙輸送ミッション本部 宇宙輸送系システム技術研究開発センター
  • 南 吉紀
    宇宙航空研究開発機構 宇宙輸送ミッション本部 宇宙輸送系システム技術研究開発センター
  • 濱田 吉郎
    宇宙航空研究開発機構 研究開発本部 飛行技術研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • Guidance and Control System for Lifting-Body Flight Experiment : System Evaluation and Flight Control Parameter Optimization

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説明

リフティングボディ形状の機体は,宇宙往還機の候補の一つとして考えられている.翼胴形状の航空機に比べて再突入時の空力加熱に比較的強い構造であること,より大きなペイロード容積を確保できること,ロケット先端のフェアリング内に収まりやすい形状であることなど有利な点が多い.揚力を利用して飛行するため,カプセル形状に比べればより柔軟な飛行制御が可能となる.その一方で,揚抗比が極めて小さく,飛行性能は通常の航空機に比べ劣り,低速での飛行制御が困難である.特に滑走路への着陸では,低速であるが精度の高い飛行制御が要求される.この技術課題の克服に向け,小型模型を用いたリフティングボディ飛行実験(LIFLEX)が計画された.飛行実証においては,着陸性能を確保する飛行制御系が技術開発の中心となる.実際に想定される外乱や機体モデル誤差などの様々な不確定要因の存在下において,求められる着陸性能を確保する必要がある.本稿では誘導制御系設計の概要について触れた後に,数値シミュレーションによるシステム評価と設計の改善について述べる.まず様々な不確定要素を組み込んだシステムを,数値シミュレーションにより評価した.次に,非線形システムの設計パラメタを直接最適化するために開発した手法を用い,不確定性に対するロバスト性を改善した.さらに今後の開発の参考資料とするため,小型模型実験機である本実験機固有の設計条件を見直し,より一般のシステムに適用可能な条件を用いて,システムを評価した.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1574231876761655936
  • NII論文ID
    110008512636
  • NII書誌ID
    AA1192675X
  • ISSN
    13491113
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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