単一ポインタ表現を持つ分散永続ヒープ上のGCの枠組
書誌事項
- タイトル別名
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- A Framework for Garbage Collection on a Distributed Persistent Heap with Uniform Representation of Pointers
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説明
永続的なデータをより容易に扱うために,永続・非永続データの透明性をアピリケーションに提供する永続オブジェクト管理システムが数多く研究されている.従来は,仮想空間の広さの制約から二次記憶と主記憶上で別々のポインタ表現が必要であり,それに伴う実行時のポインタ表現変換のコストが無視できなかった.今後一般的になると思われる64bit仮想空間を仮定することにより,単一のポインタ表現が可能となり,この変換コストは解消できる.一方,分散した永続ヒープには局所的なcompacting GCが必要不可欠であるが,従来の分散GCアルゴリズムは,64ビット空間の単一ポインタ表現下では効率的に動作しないことが分かった.本稿では,単一ポインタ表現を損なうことなく部分毎のcompacting CGを可能にするための粋組について述べる.この粋組の特徴は,単一ポインタ表現下でオブジェクトの移動を可能にするためのメタデータの導入と,トランザクションを利用して,非永続空間と永続空間との独立性を得ることによる言語独立な永続ヒープのGCの実現の2点である.
収録刊行物
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- 情報処理学会研究報告. [プログラミング-言語基礎実践-]
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情報処理学会研究報告. [プログラミング-言語基礎実践-] 94 (65), 81-88, 1994-07-21
一般社団法人情報処理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1574231876937893248
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- NII論文ID
- 110002929480
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- NII書誌ID
- AN10464060
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles