爪下外骨腫の1例

  • 照屋 操
    国立療養所沖縄愛楽園皮膚科
  • 山本 雄一
    琉球大学医学科器官病態医科学講座皮膚科学分野
  • 眞鳥 繁隆
    琉球大学医学科器官病態医科学講座皮膚科学分野
  • 安里 豊
    琉球大学医学科器官病態医科学講座皮膚科学分野
  • 平良 清人
    琉球大学医学科器官病態医科学講座皮膚科学分野
  • 上里 博
    琉球大学医学科器官病態医科学講座皮膚科学分野

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Subungual Exostosis

説明

患者は12歳,女子。初診の約3ヵ月前に右第1趾爪甲下の小結節に気づいた。前医での単純X線像で右第1趾骨の異常を指摘された。初診で右第1趾爪甲下部に大豆大の,表面平滑な小結節がみられた。表面皮膚はわずかの鱗屑が付着し,爪甲の先端は腫瘍により上方に押し上げられていたが爪変形はなく,爪甲先端の一部は脱落していた。単純X線およびCT画像で,末節骨伸側中間部から外方に突出する斧状の骨陰影を認めた。爪下外骨腫と診断し,伝達麻酔下で右第1趾爪全抜爪後,腫瘍切除術を行った。病理組織像は,真皮中層から下層にかけて硝子軟骨組織から骨組織へと移行している部分がみられ,骨軟骨腫型の爪下外骨腫であった。

収録刊行物

  • 皮膚の科学

    皮膚の科学 7 (3), 337-342, 2008

    日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1574231877693360256
  • NII論文ID
    130006892911
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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