白菜における種間交雑に関する研究(1)

Search this article

Description

1. 白菜の軟腐病の耐病性品種を育成するため,1951年から,松島2号並びに千葉1号から育成した系統とCOO-1との間に戻交配を行ない,1956年に11系統を育成した。2. この育種では戻交配後の雑種の取り扱いは系統育種法によったので,育成された系統は一般に純度は高くなっているが,"vigor"並びに稔性は低い。これらの関係は系統によって相違はあるが稔性が低いので,直ちにF1交配親として利用される。3. 育成系統の中で,とくに実用的並びに育種的利用上有望と思われる系統は,早生で耐病性の強い東北S-No.6・東北S-No.11である。4. 以上の結果から育成系統の"vigor"並びに稔性の向上及びF1交配親の利用性などを確めることが重要と認められるので,これら育成系統並びに品種間のF1については継続研究している。

Journal

Details 詳細情報について

Report a problem

Back to top