養魚環境における免疫低下時期および要因の解析試験(2)

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抄録

養殖魚の免疫力が低下する時期や要因を明らかにして病気予防対策に役立てるために,養殖過程でよく発生する「飼育水温の上昇」 がニジマスの免疫力に与える影響を調査しました。飼育水温を上昇させてニジマスを飼育したところ,免疫関連遺伝子の発現量の変化や血液中の抗ウイルス物質の量が低下しました。これらのことから,養魚池の水温の上昇はニジマスの免疫力を低下させると考えられるため,事前に免疫賦活剤等を投与して魚の免疫力を上げておくことが望ましいと考えられました。

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