文人画における書画相互の実態

書誌事項

タイトル
文人画における書画相互の実態
タイトル別名
  • ブンジンガ ニオケル ショガ ソウゴ ノ ジッタイ
著者
林, 錦濤
著者
リン, キントウ
著者
LIN, Chin Tao
学位授与大学
大東文化大学
取得学位
博士(書道学)
学位授与番号
甲第131号
学位授与年月日
2016-03-22

説明

中国の書画が実用から審美の功能に変転できるのは、作品の構成要素に類似する部分が存在するからです。例えば、筆、墨、紙、絹という道具や媒材、作者の感情を表わす点画がそれです。書画両者の内面的な趣きには、主観の情感の表現を強調できるという共通点があるので、書と画を自然に繋げて互いの関係を取り上げる論者が登場します。唐代以後、書法と絵画について沢山の人が論じ始め、法と理との間に互いに影響を与えたと考えられます。趙孟頫は『秀石疏林図巻』に「石は飛白の如く、木は籀の如く、竹を写くは還た八法に通ず。若し人の能く此れを会する有らば、則ち書画は本来同じきを知るべし」と題しました。彼はこの理念をもって制作を進める代表者です。書によって画への見方を表わすのは、明清から現代まで続きます。この間、この両者の関係はさらに緊密になり、画法によって書法を表現したり、書法を画法と融合したりすることが頻繁に見られます。

収集根拠 : 博士論文(自動収集)
資料形態 : テキストデータ
コレクション : 国立国会図書館デジタルコレクション > デジタル化資料 > 博士論文
中国の書画が実用から審美の功能に変転できるのは、作品の構成要素に類似する部分が存在するからです。例えば、筆、墨、紙、絹という道具や媒材、作者の感情を表わす点画がそれです。書画両者の内面的な趣きには、主観の情感の表現を強調できるという共通点があるので、書と画を自然に繋げて互いの関係を取り上げる論者が登場します。唐代以後、書法と絵画について沢山の人が論じ始め、法と理との間に互いに影響を与えたと考えられます。趙孟頫は『秀石疏林図巻』に「石は飛白の如く、木は籀の如く、竹を写くは還た八法に通ず。若し人の能く此れを会する有らば、則ち書画は本来同じきを知るべし」と題しました。彼はこの理念をもって制作を進める代表者です。書によって画への見方を表わすのは、明清から現代まで続きます。この間、この両者の関係はさらに緊密になり、画法によって書法を表現したり、書法を画法と融合したりすることが頻繁に見られます。

目次

2018-10-04 再収集

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