スポーツ競技者の同一性形成過程とスポーツ場面での危機様態における相互性の関連

書誌事項

タイトル
スポーツ競技者の同一性形成過程とスポーツ場面での危機様態における相互性の関連
タイトル別名
  • スポーツ キョウギシャ ノ ドウイツセイ ケイセイ カテイ ト スポーツ バメン デ ノ キキ ヨウタイ ニ オケル ソウゴセイ ノ カンレン
著者
中込, 四郎
著者別名
  • Nakagomi, Shiro
学位授与大学
筑波大学
取得学位
博士(体育科学)
学位授与番号
乙第792号
学位授与年月日
1992-03-25

この論文をさがす

説明

一般向けの雑誌の中では、「スポーツと人格形成」についてかなり論じられている。にもかかわらず、これまでの体育・スポーツ心理学研究からは、このテーマに正面から向かい合い、解決しようとする試みが少なかったように感じられる。 ...

目次

目次

まえがき

第1章 序論

第1節 スポーツ経験による人格変容・形成に関する先行研究

1 スポーツ経験の質・量的差異からみた人格特徴の比較

2 短期間の集中的運動経験による事前・事後の人格変容

3 運動療法(スポーツセラピー)による人格変容

第2節 人格変容・形成を説明する研究アプローチの課題

第3節 青年期の発達課題としての自我同一性形成

1 青年期の特徴

2 青年期と自我同一性形成

3 自我同一性形成とスポーツ

第4節 人格変容要因としての危機

1 人生の中で遭遇する危機的状況

2 転機としての危機

3 人格発達に寄与する「危機様態」

第5節 本章のまとめ

第2章 目的

第3章 スポーツ競技者の同一性形成の特徴

第1節 ロールシャッハ反応からみたスポーツ環境の心理的把握

1 方法

2 結果と考察

第2節 Marciaの同一性地位面接から検討した同一性形成の特徴

2 結果

3 考察

第3節 同一性形成における「スポーツ競技者としての同一性感」の役割

第4節 スポーツ競技者の同一性形成に影響を及ばす2つの変数-スポーツ競技者的同一性感と自我発達の水準-

第4章 スポーツ競技者の生育史における危機的場面

4 まとめ

第5章 危機的場面での相互性の程度と自我同一性の達成度の関係ならびに自我機能との関係

第1節 危機様態尺度の開発

第2節 相互性からみたスポーツ競技者の危機領域の特徴

第3節 危機様態における相互性の程度と対象表象の関係

第4節 危機様態における相互性の程度と自我の強さ

第4節 本章のまとめ

第6章 スポーツ場面における危機様態と職業決定での対処行動パターンとの類似性

第1節 危機様態尺度の改良、ならびに職業決定に関わる尺度の開発

1 危機様態尺度

2 職業的同一性地位面接

3 職業決定ステイタス尺度

4 職業決定過程尺度

第2節 スポーツ場面における危機様態と職業決定での対処行動パターンの類似性

第3節 本章のまとめ

第7章 事例による検討:同一性危機を呈したスポーツ競技者の過去の危機様態

第1節 退部が契機となり同一性の再確立に困難を呈した事例

第2節 いわゆる“アパシー”となったスポーツ競技者

第3節 発達課題の積残しをしてきている事例

第4節 バーンアウト(burnout)してしまった女子選手

第5節 運動部離脱が対人関係の変化への契機となった事例

第6節 本章のまとめ

第8章 総括

第1節 本論文の要約

第2節 本論文の教育ならびに心理臨床への示唆

第3節 今後の課題

文献

資料

あとがき

付記

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ