ベトナム民族運動と近代日本・アジア : ファン・ボイ・チャウの革命論を中心に

書誌事項

タイトル
ベトナム民族運動と近代日本・アジア : ファン・ボイ・チャウの革命論を中心に
タイトル別名
  • ベトナム ミンゾク ウンドウ ト キンダイ ニホン アジア : ファン ボイ チャウ ノ カクメイロン オ チュウシン ニ
著者
白石, 昌也
著者別名
  • シライシ, マサヤ
学位授与大学
東京大学
取得学位
博士 (学術)
学位授与番号
乙第10580号
学位授与年月日
1992-02-21

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説明

博士論文

資料形態 : テキストデータ プレーンテキスト
コレクション : 国立国会図書館デジタルコレクション > デジタル化資料 > 博士論文
博士論文

目次

論文の内容の要旨

目次

はじめに

凡例

序論

I.時代背景:渡日以前

第1章 植民地支配体制と伝統的村落知識人

第1節 植民地化と紳豪層の抵抗

第2節 生い立ち:ファン・ボイ・チャウの若年時代

第3節 伝統社会と村落知識人:国家と村落の関係をめぐって

第4節 郷試合格まで:ファン・ボイ・チャウ雌伏の時代

第5節 阮朝国家体制の形骸化と紳豪層

第2章 同志の糾合

第1節 勤王運動の地平を超えて

第2節 全国行脚と「会」の結成:同志を求めて

第3節 皇族盟主の推戴

第3章 「新書」:ベトナムと外部世界

第1節 「新書」との邂逅

第2節 外部世界への関心:『琉球血涙新書』を中心に

第4章 武力闘争の模索

第1節 武力革命路線

第2節 武器調達問題:出洋求援の決定

II.国家・民族・国民

第5章 「国民」の発見

第1節 「亡国」と「滅種」:「国」と「種」の概念的弁別

第2節 「国民」観:カトリック教徒の位置づけをめぐって

第6章 国民団結論とエリート主義

第1節 「国」の領域的把握:アンダーグラウンド「巡礼圏」

第2節 国民の「同心」

第3節 エリート主義:「英雄」と革命的知識人

第4節 中圻農民抗税運動とハノイ兵営投毒事件

第5節 ベトナム「国民」とインドシナ

第6節 「公徳」論と「国権」論

第7章 「君主」か「民主」か

第1節 ファン・チュ・チンとの論争:政体問題をめぐって

第2節 「民主の思想」への傾斜

第3節 「君主」か「民主」か

III.ベトナムの現状と外部世界:ベトナムと日本・中国・アジア,そしてフランス

第8章 東遊運動の開始:抗仏武力革命路線と日本

第1節 ベトナム革命と東アジア国際情勢:なぜ日本なのか?

第2節 渡日

第3節 軍事的求援から人才培養へ

第4節 東遊運動の展開:「人才」「民智」「堅固な基礎」

第9章 ベトナムと外部世界:対日観を中心に

第1節「同文同種同州」

第2節 一元的文明進歩史観

第3節 社会ダーウィニズム

第4節 福沢諭吉「脱亜論」と大隈重信「支那保全論」に寄せて

第10章 日本への失望:アジアの「公敵」

第1節 日本への失望:回想録を中心に

第2節 雲南省留日活動家と「滇桂粤越聯盟会」

第3節「東亜同盟会」と「亜洲和親会」:日・中革命家たちとの交流

第4節 アジアの「公敵」日本:1907年前後の状況認識を中心として

第5節 期待と憧憬から失望と反発へ:日本の要人にあてた二つの書簡

第11章「同文同種」と社会ダーウィニズム:ベトナム・日本・中国,そしてアジア

第1節「強権」と「公理」:「反帝認識」をめぐって

第2節「同文」から「同病」へ:アジア諸民族連携の試み

第3節 社会ダーウィニズムと無政府主義:劉師培の「民族革命」論

第4節 対日観における二面性:雲南省活動家の言論を中心として

第5節 アナ-キストと社会ダーウィニスト:劉師培とファン・ボイ・チャウの比較を中心に

第6節「唇歯輔車」のベトナムと雲南:再び「同病」の認識について

第7節 必然と必然の衝突:孫文・宮崎滔天との接触を中心に

第12章 日仏関係とベトナム:東遊運動の終焉

第1節 フランス植民地支配と日露戦後のベトナム民族運動

第2節 「黄禍論」と「アンタント」:インドシナ植民地と日仏関係

第3節 東遊運動をめぐる日仏両当局の対応

第4節 「経済絶」と「外交窮」:日仏関係と東遊運動

IV.東遊運動以降

第13章 東遊運勁以降のファン・ボイ・チャウ

第1節 辛亥革命と「越南光復会」

第2節『法越提携政見書』執筆をめぐって

第3節 逮捕と晩年

第14章 ファン・ボイ・チャウと後代のベトナム民族運動

第1節 「国民党」と「共産党」

第2節 社会ダーウィニズムとフルクス・レーニン主義

第3節 国民国家と民族統一戦線

第4節 エリート主義と集団主義

第5節 ベトナム民族主義とインドシナ「巡礼圏」

第6節 ベトナム民族と国際社会

結論

参考文献

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