資金会計の理論と制度の研究

目次

はしがき

第1部 資金会計の基礎

第1章 資金会計の基礎

1 財務報告の目的

2 財務情報の利用者

3 有用な情報の特質

4 資金概念

5 流動性

6 財務弾力性

7 利益の質

第2章 資金会計の発展

1 初期の資金計算書から1940年代までの発展

2 資金計算書の普及-1941年から1972年まで

3 主要な財務諸表のひとつとしての財政状態変動表

4 主要な財務諸表のひとつとしての現金収支計算書

第2部 資金収支学説

第3章 染谷学説

1 資金概念

2 資金計算書の作成方法と表示形式

3 主要な財務諸表のひとつとしての資金計算書

4 資金計算書の目的

第4章 アントンの資金論

2 資金計算書の形式

3 資金計算書作成上の問題点

第5章 ヒースの資金学説

1 目的

2 資金概念

3 資金計算書の体系

第6章 ヒックスの学説

1 会計の分類

2 現金収支会計による会計処理

3 財務諸表の意義

第7章 リーの現金収支会計学説

1 外部報告会計の基本的特質

2 伝統的会計システムの特徴

3 伝統的会計システムの問題点

4 現金収支報告会計システムの構造

第8章 現金収支会計と売却時価会計の統合

1 発生主義会計の特徴

2 発生主義会計の問題点

3 現金収支会計

4 現金収支会計の現状

第3部 資金計算書作成上の問題点

第9章 発生主義会計における資金概念

1 現金資金

2 正味当座資金

3 運転資本資金

4 総資産資金

5 発生主義会計における資金概念

第10章 流動･固定分類の有用性

1 資産および負債の分類の目的

2 会計研究公報による分類

3 財務弾力性の評価

第11章 資金会計組織の構築

1 資金会計組織構成の原理

2 資金会計組織構築の方法

3 例示

第4部 資金情報開示制度の比較

序章 研究の目的および方法

第12章 会計原則審議会意見書第19号による資金情報の開示

1 資金の概念

3 資金の源泉と使途の対応表示

第13章 財務会計基準書第95号による現金収支情報

3 収支項目の分類

4 直接法と間接法-営業活動から得られた資金の表示形式

第14章 カナダの資金情報開示制度

1 資金の源泉と使途に関する計算書

2 財政状態変動表

3 改訂財政状態変動表

例示

第15章 公開草案第54号(ED54)｢現金収支計算書｣に関するコメントレター

1 提示された問題

2 コメントレターに示された意見

第16章 財務報告基準書第1号｢現金収支計算書｣の特徴

2 経営活動別区分と要素

3 直接法と間接法

要約と結論

第17章 オーストラリアの資金情報開示制度

1 オーストラリアにおける資金情報開示の経緯

2 ブレティンF1とオーストラリア会計基準第12号(AAS12)の内容

3 公開草案第52号(ED52)とオーストラリア会計基準第28号(AAS28)の内容

4 オーストラリアの基準とアメリカおよびイギリスの基準

5 オーストラリア会計基準第28号(AAS28)の特徴

第18章 日本の資金情報開示制度

1 資金収支表の目的と資金概念

2 収入･支出項目の分類

3 形式および内容

4 注記および付記

5 為替換算の方法と表示

要約

第19章 アメリカの基準と各国の基準との比較

2 表示区分

3 現金収支の分類

4 営業活動から得られた現金収支

5 期末現金および現金同等物の表示

6 現金収支に影響を与えない取引

7 為替レートの変動による影響

結論

国際比較表

第5部 資金繰表および財政状態変動表の有用性に関する調査

§1 調査の概要

§2 集計結果の分析

引用文献および主要参考文献