華南社会文化史の研究

論文目録

目次

はしがき

I 唐･五代における福建の仏教

はじめに

一 庸代初期･中期(会昌以前)

二 唐代後期(会昌以前)

三 五代(閩国時代)

四 入唐僧と福建の仏教

おわりに

五代南漢の仏教

一 唐末の広東仏教

二 南漢時代の仏教者たち

三 文偃と雲門宗の成立

四 南漢王国と仏教

II 明代における福建の仏教

一 明朝の仏教政策

二 福建仏教寺院の統廃合

三 寺院財産に対する侵害

四 寺院堂宇の占拠

五 福建仏教の護法者たち

明末における福州の仏教-黄檗山寺を中心に-

一 明朝の仏教抑圧政策

二 嘉靖･万暦時代の仏教教勢の推移

三 黄檗山寺の盛衰-開山から明中期まで-

四 明末の黄檗山復興と葉向高

五 黄檗･金粟両山の法縁関係-円悟･通容を通して-

福州黄檗山志諸本の比較検討

一 黄檗山志諸本の版本学的考察

二 黄檗山志諸本の文献学的考察

明末清初閩僧東渡攷

一 明清戦争と閩浙仏教

二 明末における閩人の日本渡来

三 閩僧東渡の歴史的背景

III 明代の琉球冊封と天妃信仰

一 琉球冊封使と『使琉球録』

二 冊封使の琉球往還と天妃信仰

天妃信仰琉球伝来攷-下天妃廟の創建を中心に-

一 那覇天妃廟創建年代についての考察

二 那覇天妃廟創建縁起についての考察

三 久米村唐人社会の宗教信仰についての考察

IV 明末の東番遠征と｢東番記｣

一 明代における澎湖と東番

二 沈有容の東番遠征

三 ｢東番記｣について

｢東番記｣より観たる夷州と流求

一 ｢夷州志｣｢流求伝｣と｢東番記｣

二 地理風土

三 社会組織

四 文化状況

五 人種特性

六 風俗習慣

七 特殊風習

八 使用器具

九 生業

一〇 動植物

一一 対外交渉その他

V『勧世良言』の資料的考察

一『勧世良言』に関する初期の文献

二 標題､巻数及び刊行年代について

三『勧世良言』の原本と現行刊本

四『勧世良言』の篇目について

五『勧世良言』の構成､体裁及び表現について

六『勧世良言』の依拠した聖書について

『勧世良言』授受年代に関する一考察-梁発と洪秀全の接点を求めて-

一 一八三〇年代の広東事情

二 洪秀全の『勧世良言』入手年代に関する諸説

三 洪秀全の『勧世良言』入手年代について

VI 客家と中国の近代

一 流浪の民-客家

二 客家の気質､風習と言語

三 客家と秘密結社

四 客家と太平天国

客家資料『中華旧礼俗』について

一 全巻の構成

二 神々の由来について

三 客家資料としての本書の価値

あとがき

件名索引

書名索引

地名索引

人名索引