細胞性粘菌キイロタマホコリカビの休眠胞子におけるアクチン系細胞骨格の制御

書誌事項

タイトル
細胞性粘菌キイロタマホコリカビの休眠胞子におけるアクチン系細胞骨格の制御
タイトル別名
  • サイボウセイ ネンキン キイロタマホコリカビ ノ キュウミン ホウシ ニ オケル アクチンケイ サイボウ コッカク ノ セイギョ
  • Regulation of actin cytoskeleton in dormant spores of the cellular slime mold, Dictyostelium discoideum
著者
岸, 義朗
著者別名
  • キシ, ヨシロウ
学位授与大学
立教大学
取得学位
博士(理学)
学位授与番号
甲第90号
学位授与年月日
1999-03-31

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説明

博士論文

資料形態 : テキストデータ プレーンテキスト
コレクション : 国立国会図書館デジタルコレクション > デジタル化資料 > 博士論文
博士論文

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謝辞

参考論文

図表リスト

略語リスト

要旨

序論

I.細胞運動とアクチン

1.細胞運動と細胞骨格

2.アクチンとアクチン結合タンパク質

3.アクチンのリン酸化

4.アクチンロット

II.細胞性粘菌Dictyostelium discoideumの生活環は細胞運動が活発な時期と静的な時期がある

1.D.discoideitmの生活環

2.D.discoideum胞子の発芽

III.研究目的:細胞運動が停止したD.discoideumの胞子においてアクチン系細胞骨格はどのように制御されているか?

材料と方法

I.細胞培養

II.蛍光顕微鏡法

III.透過型電子顕微鏡法

IV.微分干渉顕微鏡法

V.胞子の発芽誘導

VI.抗体

VII.SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動法とウエスタンブロッティング法

VIII.二次元電気泳動法とリプロービング法

IX.免疫電子顕微鏡法

X.アクチンの調製

XI.アクチンの重合および脱重合

XII.ネガティブ染色法

結果

I.D.discoideum胞子のアクチンは高レベルにチロシンリン酸化されている

1.D.discoideumの胞子においては全アクチンの約半数がチロシンリン酸化型である

2.チロシンリン酸化アクチンの存在様式

3.In vitrにおけるリン酸化アクリンの重合および脱重合能の検討

4.アクチンのチロシンリン酸化レベルの上昇とその保持

5.胞子発芽過程におけるリン酸化アクチンのチロシン脱リン酸化

6.胞子アクチンのチロシン脱リン酸化を誘導する因子の検索

7.胞子の膨潤を誘導する因子の検索

II.D.discoideum胞子においてアクチンの一部はアクチンロッドを構成している

1.胞子アクチンロットの発見

2.生きた胞子におけるアクチンロットの観察

3.胞子アクチンロットの存在率

4.胞子アクチンロットの出現

5.胞子アクチンロットの消失

6.胞子アクチンロットの構成因子の検索とアクチンロットの再構築

考察

I.アクチンのチロシンリン酸化は細胞運動の停止状態を維持することに関与していると推測される

1.Dictyosteliumの胞子においてアクチンは高レベルにチロシンリン酸化されている

2.アクチンの高レベルなチロシンリン酸化は、アクチン系細胞骨格が活動を停止した状態を維持するごとに関与しているかもしれない

3.発芽過程においてリン酸化アクチンが脱リン酸化されることが細胞運動の再開に必要である

4.胞子におけるアクチンチロシンリン酸化とアメーバ細胞におけるストレス誘導型のアクチンチロシンリン酸化との共通性

5.アクチンの脱リン酸化の誘導にはD-グルコースの糖環3,4位構造が重要である

6.胞子アクチンの脱リン酸化にはミトコンドリア機能が必要である

7.胞子発芽過程におけるアクチン脱リン酸化と胞子膨潤の相互関係

8.胞子におけるアクチンチロシン.リン酸化に関する今後の研究課題

II.胞子アクチンロッドは胞子を外力から保護し、また発芽における運動再開に必要なアクチン分子のストックとして機能しているかもしれない

1.D.discoideumのほとんどの胞子にアクチンロットは存在する

2.胞子アクチンロットの機能

3.アクチンロットの再構成

4.胞子アクチンロットに関する今後の研究課題

III.胞子におけるアクチンのチロシンリン酸化とアクチンロッドの関係

IV.おわりに

参考文献

付録

A.アクチン結合タンパク質

1.アクチン分子隔離因子

2.アクチンフィラメント末端結合・切断因子

3.アクチンフィラメント架橋因子

4.モータータンパク質

5.細胞膜アンカー因子

B.細胞性粘菌Dictyosteliumのマクロシスト形成

C.リプロービング法

1.ウエスタンプロット法による1回目の検出と記録

2.抗体除去作業

3.2回目の検出

4.補足

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